はじめに
こんにちは、講師の大江です。
コンサルティングファームの面接というと、「論理的思考力を試される場」というイメージを持つ人が多いかもしれません。
実際、ケース面接やディスカッションでは、論理性は重要です。
しかし、面接官が本当に見ているのは、単に頭の良さやロジックの美しさではありません。
私がこれまで数多くの候補者を見てきた中で、未経験であっても高い確率で内定を獲得する人には共通点があります。
それは、「論理を披露する人」ではなく、「相手と対話しながら問題解決できる人」であることです。
この記事では、その共通点を大きく3つにわけ、お話ししたいと思います。

適切な質問をすることができる力
まず一つ目は、何が足りない情報なのかを見極め、適切に質問できる力です。
ケース面接では、最初から必要な前提条件がすべて与えられているわけではありません。
優秀な候補者ほど、与えられた情報だけで無理に結論を出そうとせず、
「この問題を解くためには何が不足しているのか」を冷静に整理し、必要な情報を確認します。
これは面接テクニックではなく、実際のコンサルタントに求められる極めて重要なスキルです。
現実のプロジェクトでも、クライアントから与えられる情報は常に不完全だからです。
自らの考えをアップデートすることができる力
二つ目は、フィードバックを素直に取り込み、自分の考えをアップデートできる力です。
面接官が追加の示唆や反論を投げかけた際に、それを受け入れず自分の主張を守ろうとする人がいます。
しかし、コンサルティングは議論に勝つ仕事ではありません。
新しい情報や他者の視点を取り込みながら、より良い答えに近づく仕事です。
面接官を論破しようとする人よりも、フィードバックを踏まえて柔軟に考えを修正できる人の方が高く評価されます。
分かりやすく話すことができる力
そして三つ目は、分かりやすく話せる力です。
もちろんその土台には論理的思考力があります。
物事をMECEに分解し、優先順位をつけ、重要な論点を深掘りする力は欠かせません。
しかし、面接は論理的思考力をアピールするプレゼン大会ではありません。
本当に評価されるのは、自分の頭の中を相手に分かりやすく伝え、相手と同じ景色を見ながら議論を前に進められるかどうかです。
おわりに
面接で落ちる人ほど、「正解を当てよう」とします。
一方で受かる人は、「面接官と一緒に問題を解こう」とします。
だからこそ、コンサル面接はロジックの競技ではありません。
限られた時間の中で、相手と対話しながら効率よく問題解決を進められるかを見極める場です。
未経験でも受かる人は、最初からその本質を理解しています。
論理性はあくまで前提条件。
その上で、必要な情報を引き出し、相手の意見を取り込み、分かりやすく議論を進める。
そうした「協働型の問題解決」ができる人こそ、コンサルタントとして活躍できる人材であり、結果として面接にも強いのです。
このコラムを書いたメンター
大江 真揮人Makito Ohe
(伊藤忠商事→マッキンゼー)
大手総合商社にて金属分野におけるトレーディングビジネスに営業職として従事。その後、外資戦略コンサルティングファームにて企業価値向上の戦略策定から実行支援を多数実施。自身の経験を踏まえ、事業会社出身のコンサルタントがDay0から活躍するための思考法を、余すことなくお伝えします。
大手総合商社にて金属分野におけるトレーディングビジネスに営業職として従事。その後、外資戦略コンサルティングファームにて企業価値向上の戦略策定から実行支援を多数実施。自身の経験を踏まえ、事業会社出身のコンサルタントがDay0から活躍するための思考法を、余すことなくお伝えします。
