はじめに
こんにちは。講師の岡です。
コンサルティング業界への転職を考えていると、
「コンサルタントは実際にどんな仕事をしているのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ケース面接やフェルミ推定については多くの情報がありますが、
入社後の「プロジェクト」がどのように進むのかは、意外とイメージしづらいものです。
今回は、コンサル未経験者が知っておきたい、プロジェクトの基本的な流れを紹介します。

プロジェクトは「課題を見つける」ところから始まる
コンサルの仕事というと、「クライアントから依頼された課題を解決する」というイメージがあるかもしれません。
もちろん、クライアントから「売上を伸ばしたい」「新規事業を立ち上げたい」
といった相談を受けて始まるプロジェクトもあります。
一方で、コンサルタント側から、
「今後、この市場に大きな変化が起こるのではないか」
「この事業は、今のうちに変革が必要なのではないか」
といった課題を見つけ、クライアントに提案するケースもあり、仕事を取っていく上ではここが重要です。
つまり、コンサルタントに求められるのは、与えられた課題に答えることだけではありません。
そもそも「何に取り組むべきなのか」を考えることも重要な仕事なのです。
まずは「何を解決するのか」を決める
プロジェクトが始まったら、最初に取り組むのが課題の具体化です。
例えば「売上を伸ばしたい」というテーマでも、
「なぜ売上が伸びていないのか」
「どこに問題があるのか」
「売上を伸ばすために、本当に解決すべきことは何なのか」
を考える必要があります。
売上を「顧客数×購買頻度×客単価」のように分解してみると、
どこに問題があるのかが見えてくるかもしれません。
このように、漠然とした課題を「考えるべき問い」に変えていくことから、プロジェクトは本格的に動き始めます。
仮説を立て、検証する
課題が見えてきたら、必要な情報を集め、分析を進めます。
ここで重要なのが、闇雲に情報を集めないことです。
例えば「売上減少の原因は既存顧客の離反なのではないか」という仮説を立てたら、
「本当に離反率は上がっているのか」
「どの顧客層で離反が増えているのか」
「売上への影響はどの程度なのか」
と、仮説を検証するために必要な情報を集めます。
このように、
仮説を立てる → 情報を集める → 分析する → 仮説を修正する
というサイクルを繰り返しながら、徐々に答えに近づいていきます。
そのため、コンサルタントには「調べる力」だけでなく、「何を調べるべきかを考える力」が求められます。
最後は「意思決定できる形」にする
分析をして、原因が分かったら終わりではありません。
コンサルタントに求められるのは、「何が分かったか」ではなく、「だから、どうするのか」まで示すことです。
例えば、
「30代顧客の離反率が高い」
という事実が分かったとしても、それだけではクライアントは行動できません。
「なぜ離反しているのか」
「どの施策を実施するのか」
「どれくらいの効果が期待できるのか」
「実行するには何が必要なのか」
まで考え、クライアントが意思決定できる状態にする必要があります。
そしてもう一つ重要なのが、「本当にクライアントが実行できる提案なのか」という視点です。
どれだけ効果の高い施策でも、予算や人員、現場の業務などを考えると実行できないのであれば、
実際のビジネスは変わりません。
コンサルタントが考えるべきなのは、「理論上、何が正しいか」だけではありません。
「クライアントが実際に動かせるのは何か」まで考えること。
そこまで含めて、コンサルタントの仕事なのです。
プロジェクトの流れを知ると、面接対策も変わる
ケース面接で見られているのも、こうした思考プロセスです。
問題をどう捉えるか。
どのように分解するか。
どんな仮説を立てるか。
そして、そこからどのように答えを導くか。
これは、実際のプロジェクトで行っていることと大きくは変わりません。
だからこそ、ケース面接を「面接のための特殊な問題」と捉えるのではなく、
「コンサルタントとして仕事を進めるための思考訓練」と考えることが重要です。
コンサルへの転職を考えるのであれば、内定を取ることだけでなく、
「入社したら、どのように仕事を進めるのか」まで理解しておく。
それが、入社後に活躍するための第一歩になります。
このコラムを書いたメンター
岡 優太Yuta Oka
(博報堂→Biz Architects)
大手広告代理店にて幅広い業種を担当し、プロジェクトマネージャーを歴任。2024年よりBiz Architectsに参画。コンサルだけにとどまらない、本質的な思考の「型」をお伝えします。
大手広告代理店にて幅広い業種を担当し、プロジェクトマネージャーを歴任。2024年よりBiz Architectsに参画。コンサルだけにとどまらない、本質的な思考の「型」をお伝えします。
